ひみつのルームメイト


……いやいや、あり得る。


だって堂々と更衣室まで入れるんだもん、この男。


で、それから周りには忘れ物したとでも言って部屋に戻れば……。




チラ、と疑いのまなざしで洸を見る。


何? と小首をかしげて「もう少しでできるよ」。


どうしよう……犯行が可能だ……!







「アホか。なんで俺がそんなことしなきゃなんねェんだよ」


「あ痛ッ!」



洸が作った炒飯は本当に絶品。


その絶品炒飯の中に入っているウインナーがれんげで器用に投げられる。


鼻の頭に当たって、そう痛くないけどつい叫ぶ。