パン、と両頬をたたいて、眠気を飛ばす。
「変なの」
洸はかわいく笑って、自然なしぐさで包丁を取り出す。
鼻歌なんて歌っちゃって、本当可愛い……けれども。
騙されるな、あたし。
守るんだ、あたしを!
今日はやっぱりあたしも疲れでハイになっているんだろう、普段気にしなかったことまで気になってくる。
洸は健全な男子高校生だと宣言してた、とか。
大浴場に人が多いのを知っていたのはなんでだろう、とか。
……ん、待てよ。
最後のはちょっとヤバい疑問なんじゃないのか!?
もし覗きとかだったら……!!
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