どうやってって、柔道の応用だと言えば、柔道がそもそもよく分からないと言うし。
難しいのかって、本来の入試のレベルが分からないからなんとも言えないし。
そんなこんなで足止めされて、ようやく部屋にたどり着いたのだ。
いつかは洸みたいに慣れてくるのかなぁ……。
「アズ、一休みする? なんなら私、お昼ご飯作るし」
今日はなぜかずっと女の子な洸が聞いてきた。
「あぁー……うん、ちょっと寝る。洸の手料理食べられるなら、ラッキーだし……」
枕に顔を押し付けているので、声がくぐもっている。
こんな美少女がつくる料理なんて、おいしいに決まってる。
……あ、美男子だけど。
見た目からして、絶対家庭的だ。

