そう思ってたときにこの仕打ち!! これはいくらなんでもひどいと思いませんか!? 「そんなアホらしい想像するくらいならさ、髪伸ばしたり、言葉遣い直したりしたらいーじゃん」 「いやでもさ……。髪伸ばすと武道するとき邪魔だし。 言葉遣いはそんな簡単に直るもんじゃねェってー……」 「……いや、その発想がだめだろ。 結局武道優先してんじゃん」 弟たちに核心をつかれ、膝と床がまるで強力磁石のようにくっついた。 ……それは、分かってんだけどなァ。 武道はもう、あたしの人生の一部だし。