「4月7日、金曜日ー……8時に第一体育館に集合完了。
そこで入学式とクラス発表があって、あとは学級活動。
すぐに解散して、各自寮へ……だとさ」
ドアに貼ってあったプリントを読み上げる。
「8時に集合? 早ェなァ……」
クローゼットを開いて、制服を取り出す。
紺のブレザー、赤いネクタイ、白いブラウス、短いスカート。
さすが私立の制服、これ以上に可愛い格好あるかってくらいの戦闘服!
「うわぁ、やっとこの制服着れるんだ……!」
パジャマを脱ぐ時間が惜しくて、ジャケットを体の前に合わせてみる。
「……そんなに待ちきれないなら、昨日とかでも着ればよかったのに」
カツラをかぶって、「女の子」となった洸が話してくる。