あたしの顔の上とわき腹の横で壁についている手。


そして片足をあたしの足の間にねじ込まれている。



どうしてこんな状況になってるのか、全然わかんないけど。



ていうより、こんな目の前に男子の顔とか……経験値0のあたしにとっては、今すぐ逃げ出したい現状。






「バラしたら…………。



 ……襲うよ?」




至近距離で、ニッと笑う洸。


そして、「襲う」のワード。




「……ッ!!!?」



自分でも分かるくらい、顔が赤くなった。