でも、驚いたのはあたしのほうで。 「……えっ!? だ、誰あんた!!!」 知らない男がそこにいた。 洸のベッドに腰掛けている。 ……不審者!!? 考えるよりも、そんな直感があたしを動かした。 「……洸は!!? 洸はどこ!!!!!」 見知らぬ男を、柔道の要領で床に叩きつける。 「答えないと……折るよ!?」 洸は無事なのだろうか。 洸の姿が見えない。