……洸、お風呂上りでも可愛いんだろうなー……。 あれ……ズルいよなァ……。 大浴場から寮までの道を確認しながら帰る。 途中すれ違った女の子が、顔を赤くしてあたしを見てたのが不思議だった。 ……洸、髪サラサラだもんなァ……。 やっぱ髪長いと女の子っぽいよなー……。 あたしみたいに短髪で、しかも日に焼けた茶髪なんて……。 はぁ、とため息をつきながら部屋のドアを開けた。 「……えっ!?」 中から何か驚くような声が聞こえてきた。