でも寮にテレビはないから……不自然に静か。 そんなのが洸の日常だったのかな。 それは落ち着けるけど……少し寂しいかもしれない。 「さってと。そろそろお風呂かな。 大浴場まで案内するよ」 「あ、ありがと!」 行こ、とあたしの手をひっぱる洸。 「あれ洸、着替えは?」 洸は何も持っていなかった。 「あー私、部屋のお風呂に入るから……いいの」 にっこり笑いながら言う洸。