「………………」




小さく呟いて、またあたしの顔を正面から見る。



「やっと、顔見て言えた」


昔と何も変わっていない、悪戯っぽい顔で微笑んだ。



「ばか……あたしだってだよ」



紺の胸に顔を埋める。


今の、甘い響きを一生忘れないように。






"アズ、愛してる"













            Fin.