「可愛いっ!! これ、洸の写真!?」 「え……? ……っ、あっ」 前かがみになり、キーホルダーを手に取る。 洸と、洸によく似た男の子が笑ってる。 だけど手に取ったとたん、洸が明らかにあたしからキーホルダーを遠ざけた。 「う、うん……私が小学校卒業したときの、かな」 ぎこちなく笑う洸。 ……もしかしたら、見られたくないものだったのかも。 反省しながら、そうなんだ、と明るく笑って見せた。 いくらルームメイトと言えど、プライベートに土足で踏み込んじゃダメだよな。