洸を亡くして、興絽の気持ちを思うと、俺は誰も愛せなくなっていた。 ずっとそうやって、誰にも本心を見せずに、ふさぎこんでいた。 それなのに……お前は、簡単に俺の心を解かしていった。 俺自身が追いつかないほどのペースで。 お前とルームメイトでよかった。 アズに会えてよかった。 ……アズ。 俺はアズを愛してます。 如月 紺