「紺ー!!!! ……ッ、紺!!
 ……いないのか!?
 興絽さん、飛行機って何時に……!」



「予定では……まだ出てないはずだけど!」




……なんでいないんだよ!!



「……紺ー……」



気がついたら、ぼろぼろと涙が溢れてきて、しゃがみ込んでしまった。


もう……膝に力が入らない。









「……アズ……」






もう、立てないよ。



目の前にできた人影を見上げながら呟いた。