「アズ様、そろそろお昼休憩とってください!
昨日から働きっぱなしで……お疲れなんじゃ?」
時計の針は、2本とも真上を指していた。
「そうだね……じゃ、ちょっと休んでくる」
……そろそろ笑えるようになっているだろうか。
隣の空き教室が休憩所になっている。
そこには、『赤ずきん入り狼肉のソテー』、ランチメニューが置いてあった。
小さなメモ書きであたし宛だと分かったので、ありがたくいただく。
狼肉と表記したものは、本当はひき肉で、豆腐まで入っている。
でもそこがカロリー低めと人気らしい。
そんな狼肉を食べていると、突然休憩所のドアが勢いよく開け放たれた。
「梓ちゃんッ!!!!」
「……興絽さん!!?」

