「それじゃあ、二日目ー!
頑張っていきましょー!!」
午前9時。
迷宮喫茶が開店した。
それと同時に、たくさんのお客さん……主人公が入ってくる。
……そろそろ紺も寮を出たころかな。
何の用事だったんだろう。
紺がなんだか変だったのも、そのせいかも……。
「いらっしゃいませ、主人公様」
「えへへ、今日も来ちゃいました、王子様」
昨日も来たと言う女の子たち。
そんな彼女たちに笑顔で対応する。
……でもなんかうまく笑えない。
無理やり頬に指を当てて笑う。
「……アズ様?」
「……ごめん、何でもない!」
……やっぱり笑えないや。

