疲れは確実にきているもので。
ベッドで目を閉じれば、すぐに意識が朦朧としてきた。
だから、朝が来るのがとても早い気がする。
珍しい事に、紺の方が起きるのが早かった。
「んー……今何時?」
「おはよーアズ。6時半だよ」
「そっか、別にそんな遅くはないのか。
紺が起きてたから、てっきり……」
「うるっさいなァ」
ベッドから起き出し、制服をハンガーから外す。
「紺今日、何時にここ出るの?」
「んー、9時ごろ。だからアズ見送って、それから行くよ」
「ふーん……けっこうゆっくりだね」
そして紺は制服ではなく、私服を取り出した。
しかも……。

