「じゃあ、A班とB班分かれて……交代で厨房と接客とやりましょう。
あ、洸様とアズ様は大事な客寄せですから!
終日で接客お願いしますね」
「まぁ、それはいいけどさ……」
「部屋の雰囲気はどうします?
壁紙を業者に張ってもらって、アンティーク調のインテリアを……」
いや、だから文化祭ってさ……。
もっと……手作り感あるんじゃないのか?
お嬢様……怖いな。
「あ、私……それ、無理かも」
「……へ?」
予定を書かれたプリントを見ながら、突如口を開いた紺。
「文化祭の二日目。すっごい大事な用事があって……。
だから、接待無理かもしれない。ごめんなさい」
「え……用事?」

