「洸何ー? 進路悩んでるの?」
「ん……まぁ」
……意外だった。
でもまぁ、お家のこともあるし、ここ付属じゃない大学に進むことになるのかなー……。
「でもさ、まだ大体でいいんでしょ?
今そこまで悩む必要ないよ」
「うん……そうだね」
……歯切れ悪い。
またなんか……一人で考えてんのかなァ。
ただ低血圧なだけだといいけど。
「……それでですね? 今いろいろ候補挙がってて……。
メイド喫茶、執事喫茶、コスプレ喫茶……どれがいいでしょう?」
「種類がどうであれ……コスプレすることには変わりないんだね」

