興絽さんと二人きりになる。 気まずさ、緊張、いろいろ混じり合って、少し震えた。 口が異様に渇いて、紅茶を流し込む。 「……けほっ!」 ……甘い。 ああもう、あたしは一人で何やってんだ。 正面でコーヒーを頼んでいる興絽さんを視界に入れながら、甘ったるい紅茶をちびちびすする。 「……さて」 興絽さんが突然話を切り出す素振りをし、ついびくりと肩を揺らしてしまう。 「答え……出ましたか?」 ……やっぱり、その話だ。 まだ一週間あるから、って油断してたのに……! あぁ深谷君、洸、帰ってきて。