どうしようどうしよう!
そういえばあたし教えたよ!
32号室桜木って呼び出せって言ったよ!
でもまさか覚えてくれてるなんて!
「興絽……?」
「あぁごめん洸! あたしちょっと出るね!
門まで人が来てて!」
制服を脱いでキャミソールのままだったので、あわててパーカーを引っ掛ける。
だから……洸が不審そうな顔をしていたのに気づかなかった。
「んじゃ行って来る!」
「あ、アズ!」
洸の声にも気づかず、廊下を駆けていく。
どうしたんだろう、何のようだろうか。
「……興絽が、なんでアズに……?」
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