「……白い制服、って」 「あぁ……"洸"はここの生徒だったんだ」 洸はまっすぐに月を見つめる。 その横顔は……あまりに切ないものだった。 「"紺"が無事でよかった。 ……あいつ、それだけを繰り返すんだ……」 ……もう、本当に意味がわからない。 もう何を信じればいいの……? "キミ"は誰なんだ……! 「それを聞いた母さんは……さらに荒れ始めたよ。 なんであなたが生き残ったの、なんで洸が死んでしまったの。 そればっかり言うようになった」 「そんな……!」 まるで自分を嘲るように笑う洸。