お互い怒鳴りあってけんかみたいだけど、ちょっと心地いい。
何も気にせず洸と話せる、それだけで幸せ。
あたしにとって洸は……やっぱ大切な存在だ。
「応援は、なるようになる!
リレーはただ頑張る! それでいいだろ!」
「そんな浅い計画で成功するんなら、世の中苦労しねェよ!」
「じゃあ、どうしろっつうんだよ!」
「だから俺の話を聞けって!」
……そう怒鳴りあうこと数十分。
あっという間にお昼休憩は終わり、午後の部開始のアナウンスが入った。
慌てて外へ出る。
「あぁっ、洸様アズ様遅ーい!」
「もうお弁当残ってませんよ?」

