「んー……へぇ。よし、合格!」 『さぁ審判の合格が降り、一着は白組!』 わぁっと歓声が上がる。 そして洸は自然な流れでお題の紙をポケットに戻した。 「え、ちょっと……! お題なんだったかくらい教えろよ!」 「……やだ」 ぷい、と背中を向ける洸。 なんだよ、まだその態度かよ。 それならあたしも知らないし……と、応援席に戻ろうとしたとき。 「……アズ」 あたしを呼び止める声がした。 「……ごめんね」