「次の十字路を右です。その後直進し、また指示を聞いてください」 そろそろ半分は走ったんじゃないかという頃合い。 多分まだトップだろう。 まだ一人も抜かされていないから。 負けたくない。 勝負だし。 負けてもいいか、なんて一瞬でも思ったら、もう勝利はやってこない。 絶対勝つッ!! 「十字路を右ィッ!」 気合一発、カーブしながら叫ぶ。 100m走並みのスピードで走っていた。 「うりゃああッ!」 ……なのに、なんで?