「俺は2年。興絽……仁ね。
じゃあ、俺ゲーム戻らないとマズいんで」
「あ、分かりました。わざわざありがとうございました」
慌てて立ち上がってお礼を言うと、興絽さんは目を細めて笑った。
見とれるほどかっこいい。
なんであたしはあの日気づかなかったんだ……!
「……アズ様ー?」
沙織に声をかけられても、まだポーッとしてる。
聞こえてるし、意識もあるんだけど……動きたくない気分。
「もう、アズ様ったら。確かに彼はかっこいいですけど、そんなに見惚れないでくださいよぅ。
私たち、アズ様のファンなんですからね!」
「や、やだ沙織、そんなんじゃないから!」
ニヤニヤと沙織に笑いかけられて、やっと正気に戻った。

