「あら、ご存じなかったんですか?
洸様は、中等部の2学年のときに編入なさったんですよ。
前の学校はわかりませんけど……」
「中2……?」
なんか……おかしくない?
だって洸は、罰ゲームでこの学校に通ってるって。
そう言うからには、そんな編入なんて大変なことしないと思うんだけど……。
だからてっきり、小6の時に試験受けてると思ったんだけど……。
罰ゲームだって知ったときも、詳しい話は聞かなかったからなァ。
ぜんぜん……分かんないや、洸のこと。
「……アズ様……?」
「……ッ、あァごめん、ちょっと考え事」
その言葉に、そう、と納得しかけた沙織だったが、すぐに表情を曇らせて言った。
「……アズ様、洸様と何かあったんですか?
私なんかが首を突っ込んでいいのか、分かりませんけど……アズ様、最近ずっと辛そう……」

