そして、長いこと話し合って、やっと全員の競技が決まったのは6時半。
門限が7時の今にとっては、ずいぶんぎりぎりまで話してしまった。
競技は……あたしは選抜リレーと女子サッカー、2000m走。
洸も選抜リレーと女子サッカー、そして障害物競走。
明日から練習が行われることになった。
「んー、疲れた。みんなはしゃいでたねェ」
「あァ……楽しみなんだろ」
部屋に入るなり、カツラをとった洸。
ずいぶん暑いみたいだ。
顔を中心に、下敷きで扇いでいる。
「洸、大丈夫なの? 走ったりして。
カツラ取れたりなんかしたら……」
「んーまぁ、大丈夫でしょ。
ピンで固定するし、中等部の時そんなこと一回も無かったし」
カツラをくるくる回しながら答える洸。

