「きゃあっ、洸様なんてお綺麗な!」
「とても可愛らしい……!」
きゃあああ、と騒ぎ立てる女の子たち。
前者がこんなに評判いいと……あたし出にくくなるじゃん。
「アズも可愛いよ? ホラ」
「あ、ちょ、洸!」
無理やり洸に腕を引っ張られ、みんなの前に突き出される。
みんなは口を開けて、ぼんやりとあたしを見る。
あぁもう……可愛くなくて悪かったな!
痛いよ視線!
……その刹那。
「きゃあああああああああああああッ!!!!」
耳をつんざきすぎる悲鳴が教室中に響き渡った。
「なっ、何!?」
鼓膜がビリビリする。

