「まぁ……行こうか、アズ」
「は、はぁ……」
あたしが学ラン着ても、可愛くないのに。
……そんな不満を感じてることなんて、みんな思ってもいないんだろうな。
そして洸に促されるまま、仕切りの中に入った。
「へぇ、学ランってこんなつくりになってんだ。
初めて見たー。
しっかしこれ着るとなると暑そうだねー」
裏を覗いて、体に合わせて。
そんな行動を繰り返す洸は、本当に可愛らしい。
「さて……着替えようか」
「あァ。あんま遅いとみんな心配す……」
……ん?
着替え、る?
こんなところで?
洸と二人で!?