「だめ! 今すぐ戻れ!」


「はいはい……わかったよ。
 じゃ、試着室入るから。入ったときと出たときで、周りに人いないか見張っといてね」


「任せろッ」



しぶしぶ入る試着室。


ドアにアズがもたれてるのか、指先でコツコツと叩くリズミカルな音が聞こえる。




「なー……アズー……」


「何ー?」



スカートを穿きながらアズに話しかける。



「このあと……ソフトクリーム奢るよ。
 心配かけた、お詫び」


「マッジで!? やったぁ!」



……本当、単純だ。




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 洸side
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