「んだとテメッ……」 「あーほらほら。落ち着いてよおにーさん。 俺はただバッグ返してもらえればいいんだから。ね?」 小学生みたいな冗談に本気でキレる大人。 本当……情けねェな、こいつら。 「落ち着いて……ね?」 バッグを持ってるほうの奴の腕をつかむ。 その男は一瞬驚愕の表情を見せて……徐々に顔を歪めていく。 「痛ッ……ててェッ……!」 「はァ!? 何バカ言ってんだよお前。 この男、こんな涼しい顔してんだぞ!?」 「バカッ……! すんげぇ……力で……!」