「……ったく、馬鹿じゃねェかあいつら」 バッグに信頼を置きすぎだろ。 あんな見るからに筋肉ついてない腕晒してちゃ、アズじゃなくても勝てるって。 「んー、あったあった、窓」 幸い今トイレに人がいない。 窓から身を乗り出して、足場を確認。 隣に男子トイレがあるかも確認。 「……ビンゴ」 すぐ近くに男子トイレの窓も見つかった。 ここは2階だからそう高くないし、十分壁で伝って行ける距離。 俺は窓に足をかけた。 「……あー、いい風吹いてるじゃん」