ひみつのルームメイト



……あーくそ面倒くせェ。


学校の近くだから、素も出せねェし。



「ちょっとその友達、体調悪そうなんで……行ってもいいですか?」


今はまだ元気そうだったけど……実際危ないし、口実ってことで。



「えー、本当なのー?」


まったく、気色悪い笑い方をするなァ。



「……じゃあ、一緒に付いてきてください。友達のとこ向かうので。
 それで、4人でお茶しませんか?」


本当はこんな奴らのために笑いたくなんてないけれど……それで大体物事がうまく進むんだ、仕方ない。


「それなら……いいかな」


あいつらも、なんとか妥協したみたいだし……。




……さて、どうやって撒こうかな。



俺はアズがいるほうとは正反対に歩き始めた。