「何ー? どういう感じがいいのー?」
「どういうって……。あたしが着こなせるようなのにしてね?
フリフリとか選んで、何あのキチガイみたいになったら本気で嫌だから!」
……実際そんなトラウマがあるんで。
「えーじゃあ、やっぱパンツスタイルかなぁ。
アズは足長いし細いんだから、レギンスパンツとか似合うかも」
そう言って、細身のスラックスを取り出す。
「ん、これにしよ。トップスは……その立派な肩の筋肉隠したいよねー」
あたしの意見は聞かず、スラックスを買い物カゴに入れる。
洸に任せて間違いはないと思うけどさ、もう少し言い方ってもんを……。
仕方ないでしょ、メダルを取るくらいになると自然と筋肉はつくんだ!
「あーほら、こんなのどう?
このキャミソールと合わせたら、かわいくない?」

