ひみつのルームメイト



「……さて、まずはお昼だね。どこ行きたい?」


「んー、あたしあんまこの辺詳しくないんだよねー……。
 洸お勧めのところで!」



そう洸に頼んだ。


「ん、任せろ」


そうしたら洸は……男姿の時にしか見せないように、目を細めて笑った。


しかも喋り方もちょっと男っぽくて……。



「ちょ、洸! なんで男出すんだよ。
 ここ学校の近くだし、危ないって!」


「あー……ごめんごめん。
 なんかアズとだと、コレが自然になっちまった」



あわてて注意すると、舌を出して頭を掻く。


まったくもう……。


あたしまで巻き添えで退学になるの、絶対にいやだし!




……ていうか、洸に退学になんてなってほしくないし。