もう、洸サイッテイ! そんなこと言う勇気もないし、本心でもないけれど。 こうでも罵らないと、頭が沸騰しそう。 「洸のバカー……」 ……当分、顔のほてりが納まりそうに無い。 と、とりあえず喉が渇いた。 み、水。 あたしはなんとか力を振り絞って、立ち上がった。 立ち上がった……ら。 「……あれ?」 ……なんか、目が回る。 そのまま呆気なく座ってしまった。 え……なんで? なんで立てないんだ? そしてそのまま、とてつもない眠気に襲われた。