……思ったときには、時すでに遅く。


コンタクトを付け終わった洸と、思いっきり目を合わせてしまった。




「なっ、アズ……まだいたの……!?」



さすがの洸も、なんて言ったら怒られるのかな。


でも、洸も顔が赤くなっていく。



あたしはというと……さっきから、ずっと真っ赤なまま。


そして洸と目が合って、恐ろしいスピードで恥ずかしさがこみ上げてきた。



ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!



「ごめん! あたし、すぐ出る……」



「……待って、アズ」



洸に背を向けて、一気にドアを開けたら、左腕を洸につかまれた。


ほとんど涙目になって振り返る。