「……アズ?」


右手を動かして、催促してくる洸。



「あ、あぁ、ごめんッ!」


その指先に、慎重にコンタクトを乗せる。




まず右目に付けて、そしてもう一回催促する。


こうして見れば……男の洸も可愛いかも、なんて思ったり。



でもやっぱり仕草一つ一つが色っぽくて……顔のほてりが納まってくれない。




「ん……オッケー。
 ありがと、アズ」


ふと洸はそう言って、瞬きを始めた。



……ヤバい。


早くここを出ないと……!