「頑張ろうね、アズ」 にこ、と微笑む洸。 苦笑いを返したとき、授業開始のチャイムが鳴った。 な……ッ!! クソむかつく、この男ぉ……ッ!!! 小さい紙を握り締めながら、ぎっ、とあたしが睨むと、どうかした? とでも言うように小首をかしげて微笑む洸。 その可愛さが余計にあたしをイラつかせる。 授業中、ノートの切れ端を使って聞いたんだ。 そんな男らしいかっこうして大丈夫か、って。 そんなあたしの心配に対して、洸から返ってきた紙切れには……。