「いいよ、やるよ私たち」
そんなあたしの不安なんてお構いなしに、さらりと承諾してしまう洸。
しかも、「私たち」って言った……!
「わぁっ! 本当ですか!」
あっという間に騒がしくなる教室。
これが俗に言う、歓喜に満ちたって状況だろうか。
っていうかあたし、承諾してないんだけど……。
洸が勝手に言っただけで……。
でももう、とてもじゃないけどそんなこと言えない雰囲気。
W応援団長はもう決定事項のようだ。
「じゃあ私たち、明日あさっての休日で学ランを買ってきます!
長いのがいいんですよね」
なんて、もう買いに行く予定まで立ててしまっている。

