静かだった隣から突然聞こえた、鈴の鳴るような可愛らしい声。
しかしその声は、原子爆弾並みの大きな衝撃を起こした。
「きゃぁぁぁっ!! それいいですッ!」
「さすが洸様ッ! 名案ですぅ!」
「え、いや、ちょっ……!」
話の中心にいるのはあたしなのに、なぜか完全なアウェー。
騒ぎの8割は、「アズ様の学ラン姿!?」だ。
「ぜひ!! お願いします、アズ様!!!」
いや、ちょっと待とうよ……。
「で、でも学ランコスってさ……かわいい女の子がポニテとかしてやるからいいんじゃないの……?」
なんとか逃れようと、頭をフル回転させる。
だからあたしは、女らしくなろうとここに入ったんだってば……!

