「あ、四季!おはよっ」 「…っおはよう」 入学式から一週間。登校すると下駄箱で同じクラスの子に声をかけられた。 教室に向かうまでにも「四季ちゃんおはよう」って声をかけてくれる子が何人もいて。 それに応えるわたしの声はまだまだぎこちないけど、それでもみんな毎朝挨拶してくれるし、休み時間には話してくれる。 それもこれも 「梓っ!」 すっかり仲良くなった、クラスの人気者でわたしの友達第一号の梓のおかげだ。