「…っわたし、四季!白濱 四季!よかったら友達になってほしい!…です」


歯がガタガタ音を立ててるし、震えてるし、ほんとに酷い声。


きっとほんとにすごく見苦しい姿なんだろうけど、彼女は満面の笑みを見せてくれた。


「もちろん!あたしは、佐野 梓(さの あずさ)。梓って呼んでね」


ふわりと花のように笑う彼女を

ほんとにきれいだと思って。


「……あ、梓。わたしのこと、四季って呼んで、ね」


なんだか泣きそうになった。