一人でズンズン歩いていると学校を出たところで腕を引っ張られる。
『はえーっつの』
そういって、あたしの手を握る。
相変わらずの二重人格。
むかつく。
『この速さについてこれないなんて…あたしとあんたの足の長さは全然違うのね!』
『あ?誰に言ってんだ。チビ』
『チっ…!!あんた!そんなにあたしに殴られたい!?』
片手でグーをする。
それを見て蓮夜は鼻で笑う。
『お前のパンチなんかヘナチョコすぎて笑える』
『受けたことあんのか!?てめぇ!!』
『女の子がそんな口の聞き方しちゃダメでしょー?』
ケラケラ笑いながら言う蓮夜。


