ブラックオーラを送る私に気付いたのは安達。


『おい、キレてんぞ。』


安達がそう言うと蓮夜は私をみた。



無意識に高鳴る心臓。


でもすぐに、そらした。


あ、あんなやつ…もう好きじゃないし。


すると蓮夜は『ごめんね、美亜里ちゃん。空、嫉妬しちゃったみたい。俺はもう行くね。』


『…誰が嫉妬なんて…!!』


『あれ?違うの?真っ赤な顔で否定されても説得力ないよーん♪』




ム・カ・ツ・ク!!


『空もカワイーとこあるじゃん!』


エヘヘッと笑う美亜里。


あんたのが可愛いよ、美亜里。


『いや、十分かわいいじゃん。』


『そんなこと……っておい!!』


何勝手に人の心の声聞いてんのよ!!