『な、なんで!?』
『ダメなものはダメ。』
『…じゃあいい。私が勝手にやる。』
そう言うとプイッとそっぽを向いてさっさと歩いて行った。
そして…ちょうどそこに塩月が。
『あ、塩月君!』
『あ、美雨菜!!』
…美雨菜?
塩月、ぶん殴るぞ。
『塩月君、あのね、バイトの事なんだけど…』
『あぁ、考えてくれた?』
俺の目の前で笑い合う二人。
俺の心には黒いモヤモヤが。
『うん!あのね、私ー『塩月』』
冗談じゃない。
誰がバイトなんてさせるか。
『葉月?』
『悪いけど美雨菜はバイトなんてしないから。勧誘するのやめてくれない?』
『え…』
俺はニコリと微笑みながら言う。
