『聞いちゃったの…見ちゃったの。神田さんと葉月君が話してるのを。』
『白山さん…』
じゃあ…あの上靴の音は…白山さんだったんだ。
『正直、怖かった。私の話を聞いて葉月君に…嫌われるかと思った。』
『…まさか。』
『私、感動したの。あなたの言葉に。私を友達だと言ってくれた事に。…魔法にかかったようだった。』
白山さんは下を向く。
『だけど…嫉妬しちゃった。』
『…え?』
『神田さんは呼び捨てにするのに私は白山さんだし、優しく微笑みかけるし…。』
嫉妬?
白山さんが??
『葉月奏!!』
『は、はい!』


