『それって…』
『噂だからな。避けたりしないって言ったろ?約束は破らないよ。』
そう言って優しく微笑みかえた。
そのとき、キュッーー。っと上靴がすれる音がした。
…?
確認しようとしたら、『何してんだー!授業始まるだろ!』と言う声が聞こえて慌てて教室に戻った。
その日、いつも帰る時に通る公園に寄る。
そして、ベンチに近寄る。
『白山さん』
『…』
『ごめん、噂…聞いた』
『…何で謝るの?』
『…ごめん』
すると、白山さんは立ち上がり、俺に抱きついた。
『え、し、白山さ『美雨菜』…え?』
白山さんは顔をあげると、至近距離で俺を見つめる。
『聞いて、葉月君…。』
『ん?』
『私も謝らなければいけない事がある。』
『え…?』


