白山さんは本当はどう思ってる?
きっと『違うよ』と否定したい。
だけど、できない。
なぜ?
『俺と白山さんが関わらない方がいいって言ったのは?』
『…人気者、葉月奏。タラシ、白山美雨菜。その二人が接触したら葉月くんは人気がおちる、白山さんは…きっといじめられる。』
『いじめ?』
『うん。どうやって葉月奏をー…とか、どうせ遊びなんだろー…とか。』
そこまで言って俺は可笑しくて笑った。
『は、葉月…くん?』
『ありえねぇ。いじめなんてさせないよ。それに人気者、葉月奏は〈高嶺の花〉、白山美雨菜に接触する。絶対。周りがなんと言おうと。』
『え?』
『人気がおちるって何?アイドルかよ。俺が誰と仲よくなろうが勝手だろ?それだけで葉月奏はありえない、見損なったとか言われても知らない。俺はそんな奴から友達だとか思われたくない。』
そして、アイを真っ直ぐに見る。
『でも、教えてくれてありがとな、アイ。信じないケド。』
そう言うと泣きそうになるアイ。


