そう自分に言い聞かせながら教室に入る。
『おっはー!!奏!』
『寝坊摩、葉月奏。参上!!』
『あ、葉月くーん!さっそくだけど勉強教えて!!』
いつもとかわらなかい日常。
だけど…違う。
ここに、友達である白山さんがいない。
いつもとかわらない日常。
いつもとちがう日常。
俺は…みんながいればそれでいい?
白山さんに挨拶してもらえなくても、頭の中で白山さんの事、考えてモヤモヤしてても…笑う?
不意に白山さんを見る。
だけど…白山さんはこちらを見ずに頬杖を付きながら外を見ていた。
こんなに考えてんのは俺だけなのか?
『白山さ『葉月くん』』
白山さんに声をかけようとしたとき、同じクラスの神田アイに腕を掴まれた。
『…何?』
『ごめん…私が言うのもなんだけど…白山さんに関わるのはやめた方がいいと思う。』
『…』
下を向きながら言うアイ。
『…なんで?』
するとアイは少し俺に近づき、小声で言う。


